322.機微

日本語には色々な言い回しが沢山ある。
全てを使いこなすのは非常に難しい。

機微(きび)という言葉がある。
よく「人情の機微」などと使う。

表には出ない非常にかすかな心の動きといいましょうか、
これは日本人独特なのか外国人には理解できないらしい。

外国人から見ると日本人は何を考えているのか分からない
笑っているのか泣いているのか表情が読めないと言われる。

日常「空気読めよ」そんな事をよく言います。
そう、欧米人のように感情を爆発させることよりも
日本人はその場の空気を読んで粛々と進める事を重視します。
ただ、最近はスマホ相手に文字でのやり取りが増え
人と人が顔を合わせて話すとか、
相手の心情を思いやるなんていうことが希薄な世の中になってしまった。

そうなるとどうなるのか。
世の中は殺伐としてくるのです。
大した意味もなく文字で発した言葉が
殺人に発展したりすることもある。
面と向かって話していればなんていう事はなかったはずなのです。

空気を読むとか人の機微を感じるという事には
目を見ながら話す訓練が必要なのです。

人と人とが向いあって初めて気の交流が始まる。
そしてそれは次第に広がっていき
沢山の人を巻き込みながら星雲のように煌めくのです。

「氣」は命です。
屍(しかばね)のように命が無いところに「氣」は存在しません。

人間はせっかく話すという能力を頂いているのですから
文字の羅列に一喜一憂せず会うなり電話するなり、
面と向かって人情の機微をくみ取りながら
ストレスなく円満に生きていくべきなのです。